恩師の個展

2017年04月18日

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短大時代の恩師の小柳先生の個展に同級生たちと京都へ行きました。
残念ながら先生は居なかったけれど、作品からそのエネルギーをたくさんもらいました。

僕は短大を卒業後、四年生で言う大学院にあたる「専攻科」に入学しました。
アルバイトでお金を稼ぐことを覚えだした僕は専攻科は自分の働いたお金で行くと決めていました。
だけど、勘違いで入学金の支払いの時期が早かったことを学校から告げられ、入学取り消しになりかけました。多分2回生の年末の話。。(冬休みのバイト代で年始に払うつもりでした)

親にも啖呵を切った手前、どうすることも浮かばず、ただパニックになりました。
とりあえずは当時主任だった小柳先生に相談しました。物静かな先生はだまって聞いて「学校に話に行ってくる」と言ってその場を離れました。

その後はどう過ごしたのかはよく覚えていないけれど、次に先生が僕の目の前に現れた時、封筒をポンッと手渡してくれました。。。中にはたくさんのお札が入っていました。先生は「才能ある人をこんなことで潰したくない。返すのはいつでもいいから」と優しく声をかけてくれました。

校舎の踊り場で、「ありがとうございます」という言葉しか出ず、ただただうつむいて泣いていた記憶があります。。

あれから30年近く経ち、昨日はずっと緊張していました。行く前に呑みました(笑)
先生が在廊していないと知り、とても残念でしたが、ちょっとホッとした自分も居て。。。

あの時の恩返しは出来ただろうか・・・やっぱりまだ出来ていないと思う。。。
初心にかえることが出来ました。

ギャラリーの人は「最後の展示になるかもしれない」何度も言っていたけれど、きっとまた先生の新しい作品が観れると思っています。

卒寿記念展。90歳で現役。俺たち、まだまだ青いぜ!

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