A.I

2011年01月27日

A.I. [Blu-ray] / ハーレイ・ジョエル・オスメント, ジュード・ロウ, フランシス・オーコナー (出演); スティブン・スピルバーグ (監督)
別館で映画鑑賞記録なんてブログを持っていながら休止中。なんでこっちで
映画のこと書くの?なんて言われそうだけど、ちょっと仕事で興味が出てきて
購入したので書いてみようかと・・・
「A.I.」僕は映画館で観ました。今回見直した理由は・・・絵本「リンリン
だゾウ!」にありました。リンリンの文章を読んだ時、母子の物語だと思い、
最終的な制作がスタートした時に思い浮かんだもの・・・母親ゾウ、もとい、
母親像(笑)具体化ではなく、子供が母親に一番望む愛情の形・・・これを
イメージした時、この「A.I」が浮かんだのです。
でも、本編作成中は観ませんでした。なぜか?物語自体はリンリンとは
真逆です。僕は雰囲気を感じて筆を走らせたかったので愛情の形・・・それ
と「A.I」を重ね合わせて膨らませながらずっと描いていました。
ま、あとは絵本を手に取って頂ければと思います。
さて、リンリンの制作が終わり、あらためて「A.I」を見直しました。
その前に調べたのですが、ラストに出てくる未来の生物・・・あれは
メカの究極の進化形ということを知りました。宇宙人にも見えたので、
リアルタイムでは難解に感じましたが、それを知り、見直すと
あらためてすごい映画でした。
神が人間を創造し、人間が機械を創造する。。。主人公のデイビッド
は愛情を持つロボット。ようやく家族に受け入れられたが、難病の
息子が奇跡的に回復し、家に戻ってきたところから歪みが生まれる。。
本当の息子マーティン。おそらく意地悪だと思うけど、ピノキオの
本を母親に読ませる。それを聞いたデイビッドが「人間になれる」
希望を描く。。。が、決定的な事件が起きて、人のエゴで捨てられて
しまい・・・デイビッドは母親に愛されたいためにピノキオに出てきた
青い妖精を探す旅に出る。。。
おとぎ話を本気にする・・・一見、バカげたことに見えるが、人に
置き換えると、大昔に誰かが書いた神話。それから宗教が生まれ、
象徴とした像があがめられ、信仰を求め、救いを求める。
それと、海の底に沈んでいる遊園地のピノキオアトラクションにある
青い妖精に2000年間お願いごとを唱え続けるロボット。。。
情報社会だからそんな事はないが、2000年後に現代の遊園地が発掘
されたら、そこに様々な解釈をされて、神格化することはないだろうか?
そして、現代、自分のパソコンには僕の愛は詰まってないけど、記憶が
詰まっている。人の記憶を伝える最適なものが機械だとすると、機械が
進化して感情を持っても人の記憶という遺伝子は引き継がれるのではない
だろうか?・・・
この映画は最後に人の記憶が宇宙と繋がっていて、遺伝子操作しても
限界があることを進化したロボット達は語っている。そこで滅んだ
人という遺産の素晴らしさを説いている。。。
全てに逆説的な要素が絡んでいて、深く考えさせられる映画でした。
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