嫁日記「甦る」
2010年11月30日
先日の茶屋町の個展。寒い中お越し下さったみなさま、ありがとうございました。
今回は、久しぶりにお会いできた人も多くて、嬉しかったです。
随分昔に出会い、長いことご無沙汰していた方との再会がありました。
向かいの喫茶店でお茶を飲んでいると、偶然目の前にあの「らいおんサン」があり、
まさかと思ってギャラリーに入って来て下さったのです。
話を聞くと、とても大きな病気をして長期入院し、退院した今も、良い時と
悪い時があるとのことでした。
そして入院中ずっと、「らいおんサン」のハガキを病室に貼ってくれていた
のです。
こみ上げてくるものがありました。
「らいおんサン」を必要としてくれたということ。。。
。。。嬉しかったです。
こういう話を聞いて、私達はいつもお客さんから元気と励ましをいただいて
いるのです。
ありがとうございました、Sさん!
もう一つ。今日は嬉しいことがありました。
もう10年近くはいているウェスタンブーツ。
今はもうない、ナビオ阪急のウェスタン・ショップ、FANNYさんで買いました。
オーソドックスなキャメル色のブーツです。
かかとがすり減って、一度は修理に出したのですが、長年はいていて、
またかかとが減ってきました。しかも木の部分まで削れてきて、さらに
つま先もはがれてきて。。。
早く修理に出さなければ。。。と思いつつはき続け。。。
つま先がどんどんはがれてきて。。。まるでぱっくり開けたワニの口のよう。。。
これでは歩きにくいし健康に悪い。という以前にみっともない。
そこで今日、出かけるついでにいつもの修理屋さんに寄ることにしました。
昔からの職人さん。鮮やかな手さばきでみるみるブーツは再生していきます。
はがれたつま先を接着剤でしっかりくっつけている間に、削れたかかとを切り取って、
新しいゴムを機械で貼付けます。
この間、靴や鍵を持ってくる人、取りにくる人、繁盛してます。
そしてウェスタンブーツ独特の斜めの角度にそって、かかとのゴムをきれいに
削ってくれました。
最後につま先裏から釘を打って補強。「これではがれてけえへんわ。」
完成。台の上に置かれたブーツは垂直に立ち、なんだかすっくとしています。
はきました。
うわ~。。。!とてもはき心地いい! 私まっすぐ立ってます。
土踏まずにちゃんと盛り上がりが当たり、安定感があります。
よ~し、これで世界の果てまで歩いていけますよ~!
この間20分ぐらい。さすが職人さん。
周りがどんどん開けてきて、車も増えて変わってきたこの辺りですが、
ここだけはおとぎの国の靴修理屋さんみたいに、昔から変わりません。
長年使い込んだ機械、道具、お兄ちゃんのエプロン。どれも素敵です。
棚には靴クリーム、ブラシ、防水スプレーから底に入れると背が高くなる
アイテムまで様々。そしてお兄ちゃんも白髪が増えました。。。
「ええブーツやな。」
私のブーツは美しく甦り、お兄ちゃんに褒められて、また愛着がわいてきました。
また10年、お世話になりますね。
お兄ちゃん、ありがとう。