水彩絵師トモミさん

2007年04月06日

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関西を中心に活動していた水彩絵師トモミさんが3月31日
永眠されたそうである・・・享年30歳。
あまりにも若い死に対して、僕自身、受け入れられないでいます。
彼の作品は主に女性が多く、その多彩な色使いと様々な
材質を使って独特の絵を描いていた。路上から世に出てきた
コアなファン層を持つ作家だった。


そして「売り」は「学歴・キャリア等一切関係なしで?独学で筆
をとり描き続けている」ことだった。
絵を習ったことがある人から観ると彼の作品は独学だとわかる
ものだった。でも、知っていたら絶対やらないことを、彼は
堂々とやっている。それは新鮮でいて、驚きで、痛快さすら
感じた。
彼と会ったのは記憶が定かではないが4.5年前。とあるパーティー
だった。美術系の大家と言われる人たちに囲まれて、僕は
居心地悪そうにしていた。見回すともう一人、作務衣を来た青年
がぽつりと立っていた。同じ空気を感じていたので(笑)
お互い何となく近づいて話だした。
それからはお互いに展覧会をたくさんやっているのでDMのやり
とりがずっと続いて数年。ようやく昨年タイミングがあったの
でおみやげ片手に彼の個展にフラリと足を運んだ。お互い懐か
しみながら近況を話し合って、彼はテレビ関係の仕事が増えて
来たらしい。今度紹介してくれると言ってくれて、僕の方も彼
が2冊目のポストカードブックを出したいと言っていたので次に
紹介するはずだった。。
これから本格的に付き合いが始まるのかな?と思っていたとこ
ろだった。
独学で・・・とあったが、彼の個展の展開や演出なども本当に
独特で底知れぬパワーに満ちていて、こうやり方もあるんだと
思ったものだ。
僕自身、究極の目標は「イラストレーター」や「童画家」と
言う肩書きにとらわれることなく、「職業 徳 治昭」になる
ことだけど、彼はずっと昔から「職業 水彩絵師トモミ」
だった。
文章が過去形になってしまうのがとても悲しい。
僕が忘れてしまわない限り、彼との「縁」が
消えることはあり ません。
彼は個展直前でした。
ご遺族様のたっての希望によりそのまま開催いたします。
もし良かったら最後のお別れに観に行ってやって下さい。
きっとそこにいます。
羽ばたくには早いよ。。
ご冥福をお祈りします。
●絵師トモミ実演作画展
茶屋町画廊
・4月16日(月) 〜 4月21日(土)
詳細
水彩絵師トモミ 公式ホームページ

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