降りてくる。。。
2011年07月26日
作品のアイデアを練っているとき、感覚で言うと「降りてくる」
という表現が近いと思っている。
イラストの仕事の場合、デュスカッションしてアイデアを膨らませる
という雰囲気だけど、童画制作の注文の場合はある程度の取材は
するが、その先は一人。オリジナルもしかり。
僕の場合は最初はあまり考えない。けど、常に目線にそれがある感じ。
頭の隅には入れているというか・・・一般的な資料集めやデッサンを
ぼちぼちやりながら。。。
例えば、童謡を絵にする場合、何十回と歌をリピートして聴き続ける。
聞きすぎると、眠る瞬間、空でメロディが聞こえてくる(笑)
そう、眠るのも大事にしているというか、そのことを考えながら眠って
起きるとまとまってる場合もある。時には資料を枕の下に置いて寝ることも(笑)
イラスト系の打ち合わせの後も帰って話したことを反復しながら
クロッキー帳にラフをスラスラ・・・ではなくて、膨らんだ頭を整理する
ためにまず眠る(笑)
一生懸命常に考える・・・ではなく、詰まった頭の中にイメージが降りてくるため
のスペースを作ってる感じです。。。わかるでしょうか?(笑
リミットに近づいてくると行動する。
依頼主の気持ちになる・・すると、イメージが降りてくる。さっきのスペースに
はまると作業が早い。描いている時はずっとそのことを考えています。
出来上がりを見せて喜んで頂いたとき、僕の気持ちも笑顔になります。
描いて良かったと。。。アーチストの中には依頼の絵は描かない、肖像画
とか描かない、そんなものアートじゃない!なんて人もいますが、僕に
とっては自然の草花、動物、はたまた環境問題などを表現するアート、そして
依頼の絵は人の気持ちを組み上げるもの、単に対象が変わっただけ、
人も自然界の生き物の一つ。それだけのものだと思っています。
もともと、僕には霊感的なものが人よりちょっと鋭いことがあり、
(ここでいう霊感は霊的なものではなく、感覚的なもの)人との出会い
など奇妙な一致に出会うことが多々あります。
これは童画を描くときも同じで自分の中でそれが見事に昇華された出来事も
ありました。
その時のブログ
そして先日描いた童画。
その時のブログ
嫁ぎ先の方から書斎に飾れた一枚の写真が・・・書斎に
あるものと一緒に飾られていますが・・・・
我ながらこの奇妙な一致にゾッとしました(笑)
依頼は犬とクマ。それくらいだったのですが、シマリスは後から
絵的にちょっと寂しいので付け加えた。感覚的なもので選択にも
特に理由はない。これまでの一致とはかなりの驚きです。
まるで書斎を覗かれたようだと、エスパーだと言われました(笑)
もちろん、霊魂を飛ばして覗いているわけでもなく、描くときに
その人のことを考えていた、それだけです。
依頼の絵、どれがアートかなんて小さいことです。どんな気持ちで
取り組んでいるか、それが大事なことではないでしょうか?
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徳さん、こんにちは。
徳さんの場合、
アイデアが浮かぶでもなく、
イメージがわくでもなく、
「降りてくる」なんですね。
「ひかりのくに」の息子は、まさにその表現がぴったりかもしれませんね。
息子もきっと、徳さんに自分を描いてもらいたくて、
徳さんのもとへ降りていったのでしょう。
あの絵は我が家での宝ものです。
ところで、今朝、日経新聞を読んでいましたら。
「ぼく、これなら歩けるワン」
という見出しで、アシックスのアニマルファーストⅡが紹介されていました。
カラーの写真つき!
わたしとしては、徳さんのデザインというところを強調してほしかったのですが、
記事は、靴の紹介に終始してました。
そこは残念でしたが、かわいいシューズに、朝からうれしくなりました。
わたしに、孫がいたら、即購入するんですが(笑)
akiko さん
「ひかりのくに」はまさしく降りてきたと思いました。同時にあの経験は自分を
一歩前へ進めてくれたような気がしますね。。。
日経新聞も担当さんから当日聞いたので現物は見ることが出来なかったのですが、
今回も嬉しいことに販促ツールなどに僕の紹介も入ってるんですよ〜