イロリムラ個展回顧録 ゲストヒーロー作家:広瀬仁美さん
2018年05月31日
今回のイロリムラ展示に作家として参加頂いたゲストヒーロー作家の紹介をします。
広瀬仁美さん(忍者戦隊カクレンジャー|ニンジャホワイトなど)
広瀬さんは「愛の深い」人です。それは絵から伝わってきます。絵はその人の感情が表れます。
作品が届き、まず最初に開けたのがこの「涙の渦」でした。
開けた瞬間、感情が流れてきました。とても綺麗で澄んだ色んな表情の青にビーズがコラージュされています。「涙」はどこかネガティブなイメージがつきがちだけど、それが見事に表現として昇華されていました。やはりエンターテイメントに携わった方の魅せる表現力は素敵です。
とても丁寧な梱包だったのと、この流れてくる感情をゆっくり味わいたく思い、フタを閉じ、直接会場で作品を確認することに決めました。
作品が入った箱。。。観て下さい。もう、これ、ご本人の魂、絶対来てます(笑)
こんな楽しいらいおんサン、展示するしかない!グッズも販売するとのことで広瀬さんのコーナーは賑やかにしようと思いました。
しかし、搬入日、その考えは変わりました。計6点の作品を観た時に広瀬さんの取り組みの「本気」が伝わってきました。作品を観てもらう展示にしようと。。
広瀬さんの代表作でTシャツのデザインにもなっている「Dreamin’」で見るように、あふれ出るような、そんな作品が多い。
展示も意識して「あふれる」配置にしました。会場的には中心に位置し、直線的な他の展示と違い動きを表現しました。
順番も僕なりに解釈し、広瀬さんの人生を感じるようなストーリーを作りました。
「Dreamin’」が大きな題名で、「涙の渦」→「旅立ち」→「休息」→「愛のカタチ」→「白い木」・・・波のように登って行き、穏やかに。そして根を張って。。。
このうねりは斜めからの撮影した方が伝わりやすいと思います。
中でも「愛のカタチ」はとても印象的。
蔦で絡み合う花。これはお互いを縛るものではなく、僕には動脈と静脈のように循環している血液のように感じました。今回の中でも、彼女の心臓といっていい作品だと思います。
だから「愛の深い」人だと感じました。そこには血液が流れ、体温があるような、そんな作品たち。。
なにより最初はドキドキしていた絵達が展示され馴染んできて、楽しそうにしていたことです。きっと観た人にも伝わっていると思います。
広瀬さんの絵がこれからも、今回のようにたくさんの人を楽しませ、元気にさせてくれることは間違いありません。僕もまた会いたいです。
広瀬さん、絵を描くということに出会ってくれてありがとう!そしてご縁に感謝です!
あ、もちろん、ダンボール絵、そしてグッズも賑やかなところに飾りましたよ!